― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年4月5日 (無言の力)

久しぶりに会った母は最近、両目の白内障の手術をしたらしい。「ものすごい見えるわ！見えすぎるくらいじゃ、顔の皺やしみがこんなにあったんやなぁ。びっくりしたぁ！」と嬉しそうに話をしてくれた。年を重ねた母は良くしゃべるようになったなと思う。私が小さい頃の母は口下手で説明の仕方が悪く、祖父などを怒らせてしまうことがよくあった。幼い私は「いかん！祖父ちゃんにそんな言い方したら怒るわ。お母ちゃん、もうちょっと上手く言わんと。」と心の中で母を応援したものだ。農家のそれも大家族の嫁として、私の想像を超えた様々な苦労があったのは間違いないだろう。しかし、私には母に強くしかられたと言う記憶がない。悪ガキだったのに！ 　決してがみがみ言わないけれど、悲しそうな母の顔を見るだけで十分だった。そんな母の愛を通して私には、十字架に無言で進んでいかれた方が、命を懸けて伝えてくれた『神の愛』が分かるのだろうなと感じる。今週は受難週。イエス様の十字架からの愛の招きに応えて行きたいものだ。