― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年6月14日 (男と女)

今月家内は誕生日を迎える。これからは彼女の独身時代よりも、私と結婚してからの人生のほうが長くなって行く。結婚以来一度も一人で実家に泊りに帰ったことがない。古いしきたりの農家に嫁いで来た故に様々な苦労があっただろう。長男が産まれた時私は聞いた「お母さんの所でゆっくりする？」「いえ、あなたのところに帰る」それは他の２人の子供たちを出産した時も同じであった。義母はきっと寂しかっただろうが、その覚悟と決意の強さに、私は自分の夫としての責任を改めて強くさせられたのを覚えている。「それゆえ、男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである」創世記 2章24節。この言葉の意味の深さ、重さ、大切さはこれまで私たちを導き育ててくれたし、これからもさらに教えられるものであろう。それと同時にこの言葉の真の意味を伝えて行かなければならない。人は誰も育てられた親や家庭に大きく影響されて成長する。生活習慣、食事の仕方、お金の使い方、言葉使い。神様は男と女という違うものを合わせ、また近親のものではなく全く違った習慣をもった者二人を合わせられる。それは一人ひとりが親を離れ、神に親替えをしていく事ではないだろうか。そこにこそ人としての自己確立と夫婦での違いから来る発展が生まれのだろう。さてここで安堵せず、家内から「実家に帰ります！」なんて言葉を聞かなくていいように愛していこう。