― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年7月5日 (諦める前にちょっと)

朝日新聞によると日本人の自殺者は人口10万人に対して米国の2倍、英国の3倍とあった。景気が悪いだけが理由でなく、日本人のもつ精神文化にも影響されているところが大きいであろう。死んでお詫びをすることを一つの美として捕らえるものが根底にあるのではないだろうか。けれども聖書は自殺を「否」とはっきり告げる。十戒では「汝殺すなかれ」とある。また、パウロ一行がピリピで投獄された時、真夜中に地震が起き、その振動で扉が開き、鎖が解け、看守は囚人たちがもう逃げてしまったと思い込んで、自殺しかける。その時パウロが「自害してはいけない」と叫んだ。思い止まった看守とその家族は、すぐにパウロの語る福音に触れ、救われる。主のなさる不思議なピリピ教会の始まりだった。私たちはどうして自殺をしてはならないのか、と言う事への確証を持っていなければならない。命は大切だから・…・とはずっと語り継がれてきた。しかしそれだけでは止めようのない時代を私たちは今生きている。だからこそ　BACK TO THE BIBLE　聖書からの導きと知恵が必要である。第1、それは神様から与えられた命である。自分のものだと思うところに誘惑が入る。第2に、その状況の中にも神様は共におられるということを忘れている。神様に対する不信と不遜である。最後に、死んで全てが解決するとの全く間違った思い込み。残された家族や親しい者がどれほど悲しみ、苦悩の日々を過さなければならないかが想像できない。聖書の神様は有言実行の方である。〜してはならないと語られる以上その責任も必ず取ってくださるに違いない。