― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年9月6日 (教会)

次男が自転車に補助輪をつけて乗り始めた頃、家の周りを楽しそうにお兄ちゃんと走り回っていた。暫く楽しそうにしているなと思って私は家に入って一息ついていた。5分も経たないうちに、子供の大きな泣き声が聞こえたので、あわてて外へ走って行った。そこには頭から血を流して顔まで真っ赤になっている次男の姿があった。自転車の前輪が側溝にはまり、石の塀で頭を打ったらしい。花火をしていても、ふざけるのが好きなのと、不注意なのとが相まって火傷をするのは決まってこの子だった。出かけると迷子になり、怪我をし、3人兄弟の中では一番ヒヤヒヤさせられる存在だった。その子が成人して沖縄へ単独で出かけて行き、早3年目を迎えている。何の伝（つて）もなく、知り合いを頼るわけでもなく、ただ沖縄への憧れと、子供が好きであるという情熱だけが原動力だった。誰も知り合いがいない所で彼を支え、守り、成長させてくれたのは教会だった。今、彼が集う教会の人々が、見ず知らずの息子を、同じ主を信じているというだけで、家族のように親身になって世話をし、親しくして下さっている。彼もまた、自分にできる奉仕をと、教会のバンド、礼拝の奏楽や教会学校の先生の補佐にと活躍しているようだ。その彼が9月の連休に久し振りに帰ってくるという。沖縄のクリスチャンの方々の熱い信仰と、主に信頼する者を主は守り導いてくださることの真実を改めて思うのである。