― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年10月11日 (植林)

イスラエル旅行に行った時、聖書の約束の地を自分の足で踏んで行く事、イエス様の歩まれた歴史の地をこの目で見ること、多くの感銘を受けたのを覚えている。中でも私の心を一番捉えたのは「ユダヤ基金」というものであった。イスラエル建国以来、今も続いている。それは、基金に寄せられたお金で木の苗を買い、植えて行くそれだけの働き。しかし年間数百ミリしか雨が降らない地域で木の苗を植え、水をやりながら育てるのは、日本に住む私たちの想像を遥かに超えた、労苦と忍耐が要ることだ。だが、その弱々しい木の苗はやがて大きく生長し、林を造る。するとその林が不思議と雨をもたらすというのだ。1本の木を植え続けることによって環境が変わり、産業が変わり、国が変わって行き、人々の心にも緑の潤いを与える。私はガイドさんの話しを聞きつつ、車窓に映る羊が群れる緑の大地を見ながら思った。神の言葉を受けた民のその豊かな想像力と創造力のすばらしさを！たった1本の木だけれど、そこに神様からの知恵と力を頂くとき、国を変えていく力を持つようになる。 　私たち人間も、私だけたった一人、と思うことがあるだろう。しかし、神の知恵と力を頂く時、大きな役割があることと、存在であることを教えられる。