― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年10月18日 (言葉の力)

アメリカ大統領オバマ氏が今年のノーベル平和賞に選ばれた。多くの人々が驚いたようだ。アメリカでもまだ実績がほとんどないオバマ氏が何故選ばれたのか、本当に正しい選考だといえるのか賛否があるようだ。しかし、昨年以来彼が訴え続けた「変革」“CHANGE”という言葉。そして今年4月プラハでの核廃絶への方向転換と、歴史上唯一核を使った国、自国アメリカの責任に言及したこと。言葉が先行しているようだけれども、言葉だけではない、何かもう既に変革が始まっている、そう感じる人は多いのではないだろうか。言葉の持つ力の大きさを改めて、いや想像以上に多きものであることを実感しているのである。核の力と軍事力で押さえつける時代に決別し、高い理念を持ちつつ、お互いが言葉を交わしつつ新しい世界を創って行く。そういう時代に進んで行くことを期待しての選考委員会の決定でもあるだろう。 　聖書の第1ページを開くと天地創造がある。神様は全てのものを6日間で造られた。それも言葉だけで。信じられん！という人も多いだろう。けれども、たった一人の人の言葉が世界に希望と変革を与えられるなら、神様がご自身の言葉だけで、全てのものを創造されたということも、分かるし、また身近に感じるのである。