― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年11月1日 (紅葉)

先日山中湖畔を通った。今ちょうど紅葉の葉が緑、黄、オレンジ、赤と実に見事な彩を装っている。車を止めてうっとりして見とれてしまった。5月には新緑のまばゆいほどのみどり、夏は優しい日陰を提供してくれ、光合成で木に養分を送る。秋には紅葉で人々の目と心を潤わせる。そして落ちると、かき集められた落ち葉でおいしい焼き芋も焼ける。僅か半年の命の短い中に何役もの役割を果たしている。その最後が最も鮮やかで注目を浴びる。しかし散ってもまた働きがある。そう創られているからだ。 　聖書に「たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています」との言葉がある。主に創られた私たちも、若々しい時代があれば、老いをしみじみと感じ受け入れなければならない時もある。だが、どの年代にあっても主はそれぞれの彩を放つようにと私たちを生かしていて下さっているに違いない。最近「枯葉」を吹いてくださいとリクエストを頂くことがよくある。この曲を吹きながら私はいつも、もみじの一生を思い描きつつ吹くことにしている。