― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2009年12月13日 (準備)

車を運転していると前を走る車のバンパー辺りに「交通安全」何々大社とか何々神社とかのステッカーを張ってあるのをよく目にする。あるいはハンドルの周りの操作機器にお守りを吊るしている人も見かける。事故をしないようにとの願いと、安心のためであろう。その上車には万全の保険を掛けておく。長い間自動車を運転してきた人なら事故にあったこともあるだろうし、ヒヤッとしたことは何度も経験した事があるだろう。万が一のためにしっかりと準備をしておく。これは大切なことである。しかし事故は起きない事もあれば、起きる事もありえる。それでも準備する人は多い。話は変わるが、私の知り合いの60歳位の方が九州に2泊3日の旅行に友人と出かけた。ところが旅先のホテルで脳の血管が裂けそのまま帰らぬ人となった。家族の方は亡くなったその人を家まで運んでもらうのに随分と苦労をされたようである。私もあの元気そうな方が本当に！！と思った。しかし何時、何処でと言うことは別にしてもこれは万が一のことでなく、人の営みの中では必然のこと。いつかは皆、人生最後の幕を下ろさなければならない。その必然に起きることのためには、確かな準備と答えを持つ人が案外少ないのである。 　クリスマス、キリストはこの世に生まれてくださった。それはただ十字架に向かって進み、この義（ただ）しき方が全ての人の罪を背負い、その命を身代わりとするために。そして私たちが生きるため、また死に対する確かな答えを戴くために。