― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年2月7日 (本当の勝者)

朝青龍が角界から去る。これまでに幾度も問題を起こし世間を騒がせたが、一方、彼 がヒール役に徹することで注目を浴び、相撲人気にも寄与していたようだ。勝たなければ誰からも注目されず、ひっそりと去って行くだけの勝負の世界。実に厳しい世界。しかし、勝者が強いだけで評価されるかといえば、そうではない。トップに立つものにはどの世界でも品格（人間性）が求められる。 　私はテニスが好きだが、長くテニス界トップに立つスイスの選手にフェデラーがいる。彼は歴代のチャンピオンの記録を塗り替えてきており、史上最強の選手と呼ばれている。先日全豪オープンテニスの直前にハイチ地震のためのチャリティとしてテニス界のトップ選手たちに呼びかけ試合を組んだそうだ。皆喜んで彼の提案に賛成したという。フェデラーはユニセフの親善大使としても活躍して来た。そしてヨーロッパでは彼のことをキングOFアスリート呼ぶらしい。人は誰も勝者になりたいと思う、誰も自分が描いた道に到達したいと思う。だが、そこからが大切だ。手に入れたものをどのように用いるか、手に入れたもので、どう生きるかが。 　イエス様こう言われた。「人はたとい全世界を手に入れても、自分自身を失い、損じたら何の得がありましょう」自分を生かし、人も生かすそれこそ真の勝者ではないだろうか。イエス様の言葉にはそのための知恵が真理が満ちている。