― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年2月21日 (寒い冬)

今年は1950年以来の猛烈な寒さがヨーロッパ大陸、アメリカ大陸(東部) そしてアジアを襲っているらしい。何でも北極軸がぶれて回転しているため、寒気が普段の年より南下していると専門家が話していた。なるほどそれで今年は雪がよく降るんだ。遠くに見える山々を眺める時。雪化粧で覆われている姿は荘厳さがあって、実に美しい。神様の創造されたものの素晴らしさを感じずにはおれない。 　だが、その雪が生活の現場に来たとき、それはあまり歓迎できない、いや邪魔だろう。大変な雪かきをしなければない、解け出た雪は汚くなり、凍ると滑って怪我や事故が起きやすい、そして寒い！　遠くに見て心に描く雪と、ごく近くで日々の生活の中で感じる雪というものに大きな隔たりを私は感じるのである。しかし、その生活の中での厄介ものを経験するが故にこそ、今、バンクーバーで行われているような、オリンピックの様々な競技や道具が生まれてきたのだろう。 　｢私は山に向かって目を上げる。私の助けは、天と地を造られた、主なる神から来る｣詩篇121篇、とある。日々の生活にはいろいろと問題や厄介ごとが起きてくる。けれども、ちょっと手を休め、心を取り戻し、山々を見上げる時。主を見上げる者への祝福として、寒くて危険なだけの雪ではない、その現場でこそ生まれてくる、楽しみや、新しい発見があるように、神様は私たちに目を上げ、問題の中にも、主の恵みを降らせて下さろうとしておられるのだろう。