― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年3月21日 (原種チューリップ)

アネモスガーデン《聖書植物園》南側にあるヒメシャラの木の下には、原種のチューリップが植わっており今、葉丈が8センチほどになっている。4月中旬になると真っ赤な花を付ける。全長15センチにも満たない、そして花は葉っぱの間に咲くほど茎は短い。花屋で売られているチューリップと比べるとなんだかバランスが悪く、小さくてボリュムもない。けれどもこの原種、ひとたび花を咲かせると、そばを通る人の心と目を捉えてやまない魅力を持っている。人の手が加えられ、品種改良を繰り返した花にはない可憐さと、色の鮮やかさを持っている。赤色がこれほど綺麗で鮮やかな色なのか！こんなに小さいのに何故これほどの存在感があるのか！昨年私はこのチューリップの群れを見ながら、いろんなことに思いを馳せて楽しんだ事を思い出す。 　イエス様はこうおっしゃった「栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいない」人間が手を加えてさらに良くなるものが沢山ある。と同時に手を加えられないものと、変えないほうが良いものも沢山ある。私たち人は神様に似るものとして創造された。それは原種のままで神様の前に素晴らしい存在である、そう私たちに語っていて下るのだろう。