― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年4月18日 (ジェットストリーム)

「遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、限りない宇宙の営みを告げています。満天の星をいただく果てしない光の海を、豊かに流れ行く風に心を開けば、煌めく星座の物語も聞こえてくる、夜のしじまのなんと饒舌なことでしょう。光と影の世界に消えて行った、はるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。日本航空があなたにお送りする夜の定期便、ジェットストリーム。皆様の夜間飛行のお伴を致しますパイロットは、私、城達也です」 　ジェット機が離陸する音と女性コーラスのスキャットが流れだし、上のセリフが重なって番組が始まっていく。高校生だった私は毎晩この深夜放送を聞きながら眠りについたのを覚えている。上品な音楽と美声を伴った洗練された城氏の語り口調。いつか僕もパイロットになろう、もしくは世界を飛び回る仕事をしたい、などと夢を描いたものだ。あの青春時代から30数年、世界を飛び回るような仕事をしているわけではない。しかし、限りない宇宙の営みを創造し、煌めく星座を支配しておられる方がいることを知り、且つその方がこの小さな私を愛してくださる方であることを知った。それは自然の神秘性に驚くだけでなく、そこに創造主の偉大さと不思議を感じられる。なんと主の創造の饒舌なことよ！