― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年4月25日 (春よこい)

今年は春が遠いというか、安定しないというか早く暖かくなってくれないかなと、春を待ち望む自分がいる。かつて私が農業をやっていた時は春が来るのがいやだった。何故なら、暖かい日が３日も続くと畑中の草が一斉に「今だ」と言わんばかりに伸びてきて、あっという間にビニールハウスの周りを覆ってしまうくらいの勢いで草が生長するからだ。花の収穫に追われつつ、除草剤で処理できるところはそれを散布し、手で抜かなければならないところなどは、間に合わない。そして、抜いても抜いても草は蘇ってくるようにまた出てくるのだ。農業に草さえなければどんなに楽だろうと真剣に考えたものだ。草も育たないところでは花が育つはずもないわけなのに！ 　こうして人間、立場が変わると考え方、感じ方が全く変わる。神様が備えてくれているものを自分の都合でこれは良いもの、悪いものとすぐ決めてしまう。こんな身勝手な人間のために、あのイエス様は十字架で祈ってくれたんだなと改めて思う。「父よ彼らをお赦しください。彼らは自分で何をしているか分からないでいるのです」短絡的で自己中心な自分が見えたときは、この祈りと十字架の意味の大きさがよりよく分かる。