― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年7月4日 (勝ち負けを超えて)

最後まで見てしまった！4年に1度のワールドカップ、日本対パラグアイ戦。前半、後半そして延長戦と合計2時間を越える戦い。それだけの長時間、あの広いピッチを全力で前後左右に走り回り、守って、攻めた。精根尽きたであろうその後でのPK合戦。一人ひとりのキックは国を代表しているわけだから、日本選手ならば約1億人の思いを背負ってのキックであり、絶対に外せないというプレッシャーが選手達を覆っている。3人目のキッカー駒野選手のボールが枠に当たり外れた。頭を抱え、膝から崩れ落ちたその姿には、どれだけ重い、ひと蹴りであるかが、見ている私にも痛いほど伝わった。結局5対3で敗れ、試合が終わった。無念さとショックで涙する駒野選手に松井選手が近づき肩を抱く。その時、赤と白のユニフォームを着たパラグアイの選手が一人歩み寄った。スペイン語で何かを話しかけた。その声に頷く日本人選手2人。その光景は勝敗を超えた素晴らしい感動をもたらした。そのパラグアイの選手も過去に同じような経験をしたのではないだろうか。勝負は必ず勝者と敗者を分ける。しかし全力を尽くして戦った選手同士には勝ち負けを超えた所で、お互いの理解と共有する何かを得るのであろう。なんと美しいこと！ 　私も一生にたった1度だけ神の前に立たなければならない時が来る。そこでイエス様に「よくやった。良い忠実な僕だ」こう迎えられるように人生のフィールドを駆けて行きたいものだ。因みにサッカー日本代表がアフリカに向けて出国したとき、空港で見送った人は30人ほどだった。しかし、彼ら帰って来た時は4,500人もの人々が集まったという。 　イエスキリストにある者も、きっとそのような歓迎を受けて天国に凱旋するのであろう。