― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年8月1日 (親が子を愛せない時代？)

３歳の女の子と１歳の男の子が誰もいないマンションに置き去りにされて死んだ。春先から異変を感じたマンションの住民が児童相談所に何度か電話をした。それを受けて、相談員は５回も足を運んだが、一度も中に入って確認できなかったという。締め切った部屋からでも匂ってくる強烈な腐臭が決め手となり、やっと、この部屋を開いた。いったい何人の子供の命が犠牲になれば子供の権利を大切に守る日本の社会になるのだろうか。親権は大切にするべきだが、それは「親は子供を愛する」という前提に置かれているものであろう。社会で子供を育てると前総理は訴えていた。しかし、その前に行政から親以外の人が、事が起きる前に介入できる法律を今すぐにも作るべきであると、つくづく考えさせられる。疑わしきは罰せずが、法律の原則かもしれないが、子供を守るに当たっては「疑わしきは、まず介入」としても良いのではないか。 　さて、逮捕された母親は23歳。この人の親はおそらく私の世代であろう。そして祖父母はいなかったのか？家族の誰かがこの母親に良き知恵を与えることが出来なかったのか。家族の絆が切れかかっている日本社会の一端を見る思いがする。若い世代だけを責めることは出来ない、私たち一人ひとりが問われている問題であろう。 　「主イエスを信じなさい。そうすればあなたもあなたの家族も救われます。」との聖書の言葉は、家族の中に一人でもイエス様を信じる者がいる時。時代の波には左右されても、埋もれてしまわない、天来の知恵と強さを与えて行く祝福が備えられていると信じるものである。”Back to the Bible”