― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年10月03日 (信仰の母)

50代、60代の年になると自分の両親や長い間お世話になった方と死別するという経験が多くなるのではないだろうか。先日、私が長い間「信仰の母」として尊敬し、慕っていた田中愛子さんが天に召された。98歳、だった。自分も高齢になり、できることが限られてしまう年になったとき、少しでもあのように生きられたらいいなと思う人生の良きモデルの一人であった。告別式で私と同じように愛子さんを慕っておられた方が記し、弔辞として読まれた文章の一部分を紹介したい。“お隣の田中愛子さんは84歳。私は親しみを込めて「おばちゃん」と呼んでいる。6人の子供さん達は立派に成長されている。13年前にご主人を亡くされたとき、子供さん達は心配して同居を奨めたが『元気な内は一人が気楽でいい』と優雅なひとり暮らしを続けている。足元は少々頼りないが、心も身体も健康そのものである。いつも人のことを心にかけ、病気の人を見舞い、問題を持っている人と共に祈って、良きアドバイスを与え、困っている人には必要なものを届けてあげる。クリスチャンであるおばちゃんは日曜日ごとに教会へ行って礼拝する。それがおばちゃんのエネルギー源なのだ。またそこで多くの友達に会えるのも楽しみ。”これは今から14年前に書かれたものであるが、天に召されるまで、そのままの生涯だった。このエネルギーはどこから来るのだろう？それは間違いなくキリストの約束「私が道であり、真理であり、命なのです」（ヨハネ14：6）にあるのだろう。そして私は「彼らの生活の結末をよく見て、その信仰にならいなさい」（へブル書13：７）天での再会が楽しみ！