― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年10月10日 (謙遜の力)

私が属するテニスのグループのメンバーで今年70才になるAさんがおられる。40年以上のテニス歴をお持ちの方である。もう知り合って5～6年になるが、私と同郷の馴染みもあって親しくして頂いている。私のことを「ぶーちゃん」と呼ぶ。最初見たときはスピードはあるけれど荒削りで、ミスが目立つプレイスタイルであった。しかし、ここ１～２年、時間を見つけては自分で見つけた課題に対して一生懸命練習を重ねて来ていた。私の勝手な判断ではテニスは５0才を超えてからはまず上達することはないであろうと考えていた。（長年続けている方の場合）ところが、Aさんの変化には目を見張るものがある。他の方々も口を揃えて「上手くなったね。ミスがなくなったね。」と。それはAさんの謙虚さから来るものであろう。長年やっていると、人に教えてもらうとか、学ぼうという気持ちが薄れてしまうものだが、彼は「これどうやる？そう打つのか。ありがとう！」といつも研究熱心で、実に謙遜なのである。 　地上で最も謙遜であったと記されているモーセという人物は80才で神様に呼び出され、イスラエルの民を救出する役割りを果たすのだが、その後の40年間は試練と労苦の連続であった。地上の生涯を閉じるとき彼は120才になっていた。だが、そこにはこう記されている。「彼の目はかすまず、気力も衰えていなかった」魅力に溢れた生涯であり、その晩年であったに違いない。謙遜から来る力であろう。