― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年10月17日 (がっかり！)

南米チリで地下700メートルに閉じ込められた33人の救出が始まったと報道されるのとほぼ同時にアメリカでまた、地下核実験が行われたと報じられた。核爆発を伴わない実験だとは言っても、昨年、核廃絶を唱えてノーベル平和賞をもらったオバマさんの指揮の元行われた。33人のために世界が注目し、一人残らずみな救出されることを願い、それが実現しつつあることを喜んだ。一方では、一つの核弾頭で何百万人の命を一瞬で奪い去ることの出来る兵器がちゃんと作動することを確認するために強行してしまう。一人の命の大切さをあれだけ、南米チリから訴えられていたのに！オバマ氏のノーベル賞を広島、長崎の被爆者が返せとの訴えに私も同感である。 　私は民主主義は大切なものと考える。しかし、一つの限界を感じる者でもある。これは私の勝手な思いであるが、11月に中間選挙を控え、ここまで支持率が下がり続けているオバマ氏にとって、国民の注目を引くにはレーガン大統領がやったように「強いアメリカ」を強調することによって支持を得やすくなると考えたのではないだろうか。群衆の不満をうまく利用するには自国の力を鼓舞することと、敵を定めることだ。しかし、歴史が証明するようにその道は滅びの道である。 　イエス様は群衆に理解されなかった。さりとて群衆に敵対するのでもなく、なびくのでもなく、キリッと目を上げ十字架に進んで行かれた。国の指導者のためにも祈るものでなければと思わされる。