― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2010年11月7日 (種まき)

先日の焼き芋会の日、芋が焼けるまでの間、S学園の子供たちと一緒に、ペットボトルのマラカスを各自で作り、アニメソングを一緒に歌おうと用意した。自分の子供が成長した今、もう10年以上私はアニメからは遠ざかっていたので、前日に歌詞をプリントアウトし、ギターのコードを探し、練習して、プロジェクターに映るようにした。いつも私たちの教会の行事に来てくれるのは小学生が中心である。今回はその中に5～6人の中学生が一緒に来ていた。思春期を迎えている彼らは「何でそんな歌うたうの？！早く焼き芋やろうよ」と反り返るような格好で椅子に座り小学生が歌うのを遮る。「なんと行儀が悪い、、、」との思いが一瞬、私の心をよぎったが、「待てよ、照れくさいのは当たり前、小さい子供と同じ扱いはイヤなのが当然！彼等が来たことに意味があるではないか」と考えを改め、遮る声に負けないように大きな声で歌った。 　それから間もなくして芋が焼けみんなで食べ始めた。どの子も美味しそうに、いくつも食べていた。その笑顔の美しいこと！その笑顔を見つめつつ、私は想った。この中学生たちが小学校低学年のころ、私はこの学園に行き始め仲良くなった。こうして今も小学生に混じって照れ臭そうにしながらも、教会に親しんでくれる。これこそ私が望んでいたことではないか。伝道者の書に「あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になってあなたはそれを見出そう」とある。この子供達に渡したパンが、いつの日か思い出や経験と共に彼らの中で、命のパンに変わってくれることを心から祈るものである。