― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ― 2011年 1月 1日 (新しい年を迎えて) |
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私が高校生のころまで、お正月三が日、武間家ではいつもと違う椀と箸でお雑煮を味わった。普段は蔵にしまってある漆塗りの椀だが、淵の漆が落ちてしまってゴツゴツしている、豪華なのか品疎なのか良く分からない代物と、箸は祖父が家の裏庭にある大きな樫の木の枝で造ったものとを使う。この箸がなかなか面白い。ただ樫の木を箸の長さに切って、おおよその箸の太さに合わせて割って、角を丸く削ってあるだけのものだから、ちょっと食べにくい。だが、普段にはない正月気分がこの箸にはあるので、私は好んでこの箸を使ったものだ。こうして正月を迎えられた喜びを、家族皆で祝うのである。それは新しい年を迎え、身も心も新しくされた思いで一年を始めていこうという、昔ながらの伝統であったのであろう。人は昔も、今も同じように、新年を迎えるに当たって、何か自分のうちに刷新されるものを求めて生きてきたのであろう。 聖書は2000年も前から私たちにこう告げている。「誰でもキリストの内にあるならば、その人は新しく造られたものです。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」第2コリント5章17節 一枚めくった暦によって自分が新しくされるのではなく、信じるものが確かであり、真実な方である時、人は自ずと新しい歩みを始めて行くのだ。 |
だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。