― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2011年 2月20日 (忘れない)

1月に友愛グループの役員会があり、久しぶりにメンバー達と会った。その中に一人、女性の牧師がおられ、時々電話などで話すくらいの交わりをさせて頂いている。彼女は毎週月曜日にある御茶ノ水の教会で讃美の奉仕もしておられる。そこで、「2月は私がメッセージ担当の日もあります。先生来てくれますか？」と気軽に近況など話しながら、以前この先生が作って下さったべーグルに話が及んで、大変おいしかったとの感想や、作るの大変なのにありがとうございましたとの感謝を述べたそのような記憶がある。 　さて、先日その教会に行くと、雪混じりの日なのにその先生は電車を乗り継ぎ来て下さっていた。集会の準備をし、讃美リードをして、私の拙いメッセージを一生懸命聞いてくださった。集会が終わってコーヒータイムに大きな紙袋を私に差し出して、その先生が「ハイ、今日はバレンタインデーでもあるし、武間先生これ美味しいと言ってくれたから」と。その袋には手作りのベーグルがいっぱい入っていた。私はこの時まで役員会での会話もベーグルの事もすっかり忘れていた。まさか、この日のためにわざわざ焼いて持ってきて下さったのかと思うと、ただただ頭が下がる想いであった。駅から自宅までの帰り道は霙が舞う寒い夜でバイクを走らせた体は冷え切ったが、なんか心は温かだった。 　私たちの主は「たとい母親がその子を忘れることがあったとしても、このわたしは忘れない」（イザヤ49章）と約束してくださっている。ここに温もりがある。