― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2011年 3月13日 (地のうめき)

国内観測史上最大、マグニチュード8,8の地震。教会にいた私も大きなゆれを感じた。それは誰か巨人のような存在が、家全体を抱えてグラグラさせている様な感じで、おそらく1分ほどであったろうが、大変、たいへん長い時間に感じられた。テレビをつけるともう「大津波が来る」との警報をアナウンサーが叫ぶように伝えていた。しばらく見ていたＴＶに映し出された映像はハリウッド映画のＣＧを遥かに越えた、恐ろしい現実あった。家や車を次々と飲み込んでいるドス黒い海水は、前にある全てのものを壊しながらどこまでも進んで行く。誰も止められない強力且つ、凶暴な水、みず、水。 　懸命に働いて築き上げた大切な家屋、収穫を期待していた整えられた畑の作物も全滅。自分の家や財産が潰されるのを目の当たりにした人たちの気持ちがどれほど痛かったことだろうと、思が痛む。我が家の二人の息子たちも、それぞれの出先で足止めされ、一人は東京に閉じ込められ、一晩過ごすこととなった。 　ローマ人への手紙8章には、「被造物全体がうめき、産みの苦しみをしている」と記している。ニュージーランド地震、そして今回の日本での強力な地震と津波。地球全体がうめいているのではないだろうか。人間の力や知恵が一番、目に見えるものだけが全てと考えてしまう、その人間の傲慢に対する創造主の警鐘ではないだろうか。 　しかし、主を信じるものとして、この時こそ、ローマ8章の続きを読まなければならない。「高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことは出来ません」とある。むやみな不安を抱くのでなく、この神の愛につながること、霊の目を覚ましていることの大切さを学びたいものである。