― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2011年 6月26日 (御言葉暗記)

知人の通う教会の牧師は聖書66巻を全部暗記していると言う。それだけでなく、新共同訳から口語訳、新改訳の3つの訳を全て暗記しているとの事。例えば「エゼキエル書の15章を全部言ってみてください」と言えば「次のような主のことばが私にあった。人の子よ….…」と聖書を見ずともすらすらと口から言葉が出てくるのだ。これにはたまげた！！一つの訳だけでも相当難しいことなのに、それを3つもの違う訳でも覚えているとは。ギネスブックに載るのではないか？！凄い人もいるものだと、感心しつつ、自分の聖書暗記のふがいなさを反省させられるのである。 　話は変わるが、ハリウッド俳優のデンゼル・ワシントン主演の「ザ・ウォーカー」という映画がある。戦争により文明崩壊の後、無法地帯の町々を牛耳る極悪人が一冊の本を血眼になって探している。それは聖書である。これを利用し、自分を神に仕立てて、戦争から生き残りはしたものの、希望を失い、すさんだ心の人々を支配しようと企むのだ。その本を持っているのが、一人で旅をする男・ザ、ウォーカーと呼ばれる（ワシントンが演じる）男だと分ると、彼はウォーカーの命を狙い、殺してでも本を手に入れようとする。後に判明するのは、ウォーカーが本を持っているのでなく、彼自身がすべてを暗記しており、歩く聖書であったのだ。彼が歩き続けたのは残された人類のために、記憶している全ての文字を書き記しておくために、平和部隊の本部へ行くことだった。やっとの事で目的地に着き、彼の口から出た全ての言葉が文字になり、聖書が完成した時、人類に大きな光が差し込んだようにしてこの映画が終わる。神の言葉の大きな力、希望、愛、平安を見事に伝えている。御言葉暗記、私の課題にしよう。