― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2011年 8月28日 (まごころ)

徳島に帰省すると必ず家族みんなで行くうどん屋さんがある。店の名は「まごころ」もう25年以上の付き合いになるが、ずっと変わらぬ店内、そしてスタイルである。うどん好きの私が注文するのはいつも「かけうどん」。なぜなら、うどんそのものの味、また、だしの味が一番よく分るからだ。たっぷり入ったうどんと旨いだし、トッピングはネギと一枚のナルトだけだが実に美味くて、どの品もお手ごろ値段。子供たちも毎回、「まごころ」に行こうと言う。そんなうどんを長い間食べているので、家庭で家内が作ってくれるうどんの味には注文が多い。だが、最近、彼女が作るものも負けず劣らず大変美味しいのである。先日久しぶりに行くと、どうも以前と味が変わっているように私には思えて、「なんか、もう一つになったな。母さんの方がおいしいな。」と私が言うと、「そうかな？」と子供たちは言う。ちょうどその町に讃岐うどんの新しい店が出来たと聞いたので、「よし、次は新しい所を試してみよう。」と私が言うと、下の息子が「いや、まごころが、ええ、他は行かん。」と言う。そうか、子供たちにはこの店の雰囲気や味が、もう染み付いて、それを大事にしたいんだなと思うと、ちょっと嬉しくなった。うどんを通してまごころが伝わっていたのだろう。そして、いつものように神奈川へ帰ってくる直前にもう一度「まごころ」へ寄った。味は以前と同じ美味しさだった。派手さは無いが、一つの味を大切にしている店の姿に感謝した。 　イエス様は大事な戒めは二つだと言った。その一つが「心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして主なる神を愛せよ。」それは、主の下さった恵みに対してまごころを持って応答していくと言うことであろう。時代は移り変わっていっても、変わる事が無い、愛なる神に覚えられていることを感謝したい。