― PASTOR ”Ｂ Jr”こころのメモ ―　2011年 9月 25日 (草原)

「あなたがたは、悪いものではあっても、自分の子どもには良いものを与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう。」マタイ７：１１ 　「くさはら」という絵本がある。夏のある日、３歳のゆうちゃんは家族と川に遊びに行った。ゆうちゃんは、蝶々を追いかけ、草はらに入って行く。その内、蝶々を見失い気が付くと、周りは背の高い草にすっかり覆われていた。「ここはどこだろう？」風に揺れる草の葉がほっぺを打った時、泣きたくなった。その時「ゆうちゃん。」と声が聞こえ、見上げると、そこには笑顔のお母さんがいた。そして一緒に帰る姿でこの絵本は終わっている。 　「どうしてここがわかったの？」ゆうちゃんは思った。どうしてだろうか。僕は、母親が全く慌てていない様子から、お母さんは遠くからずっと子どもの姿を見ていたのだと思う。子どもの背丈では、背の高い草で周りが見えなくても、母親の視線からだとよく見えていたのだ。 　僕たちも天の父よりずっと小さい。周りの環境で見えなくなることもよくある。でも、神様からすれば全部見えているし、見てくれている。こちらからは見えなくても確かにいて良いものを与えようとしてくれているのだ。周りが上手くいかないようで、神様も見えないような時こそ「僕は小さな子どもで、見えないだけなんだ。」と思い、確かに見ていてくれる天の父を信じたい。 　　　　　　　　　　〔今回は武間修がこのコーナーを担当しました。〕