― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2011年 10月 23日 (内なる人)

「ですから私たちは勇気を失いません。たとい、私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」第2コリント4章16節。４年ほど前に知り合ったWさんご夫妻はクリスチャンの大先輩。ご主人は今年80歳になるという。東京でずっと暮らし、退職後、長野の御代田町に引っ越したのが約10年前。その年齢になって、全く違った環境に馴染むのはいろいろと大変だったと思うのだが、地域の方々に親しまれて、引退後を満喫されているようだ。そのご主人が、２年位前に「武間先生、俺もサックス吹いて見たいと思うのだが、どうだろう？」とおっしゃる。実は数年前、彼は冬の凍結した道路を歩いていて滑ってしまい、左手首を骨折したらしい。そのリハビリのためにもやってみたいとの事なので私も「やりましょう！応援しますよ。」と勧めた。先日、Wさん夫妻にお会いしたので少し話をした中に、この夏、お孫さんが結婚式を挙げたとき「おじいちゃん、披露宴で1曲吹いてね」と孫娘に頼まれたと、とても嬉しそうに話してくれた。78歳から始めたサックスで、また、左手がもう一つ動きにくい。だけど、心をこめて精一杯ラッパを通して歌ってくれるおじいちゃんの姿を見て、孫は大きな励ましと希望を貰ったに違いないと私は想像する。 　今年の春、私の声が嗄れて治らないので検査に行った。内視鏡で調べた後で医者が「これは年のせいだから仕方ない。」と言った。それ以来、「歳だから」とどこかで、年のせいにして諦めようとする自分がいることを、Wさんを見ていて反省させられた。無理はよくないけれど、年齢の枠で自分を縛ってしまう事から、神様は私たちを解放してくださっている。ハレルヤ！