― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2011年 11月 6日 (メモ)

先日、昼食のため帰宅すると、テーブルの上に鉛筆で走り書きしたメモ用紙があった。教会の週報や紙で要らなくなったものを、再利用のため8分の一に切って洗濯ばさみで留めてあるやつ。どうやら一番下の息子が私に書いてくれたようだ。「ビミョウな炒めもの作ったけん、食べといて」と記して円で囲ってある。その紙の隣にはフライパンにケチャップで綴じた、オムライスのように見え、また炒飯のようにも見える代物が入っていた。早速、暖めて食べてみた。なるほど、ビミョウ！もやしがいっぱい入っている。これは炒飯でもオムライスでもないなーなんて思いながら、2口、3口と口に運び食べ進む。じわじわとその味が舌に溶け込んで来るにつれて思った。「旨い！」おそらく冷蔵庫にある残り物の肉や野菜を全部使い切るために、いろんなものを混ぜ合わせてこれを作ってくれたのだろう。家内の手が不自由になって一番台所でよく手伝い、責任を持ってやってくれたのは彼だった。冷蔵庫の中身まで配慮しつつこの食べ物を作ってくれたのかと思うと、よけいに美味しかった。誕生日やクリスマスに贈ってくれるどんなプレゼントよりも、なんだか嬉しいような一皿の昼食とメモだった。そしてケチャップが付いて汚れているその走り書きのメモを今も捨てずに置いてある。 　聖書は神様がどれほど私たちを愛しているかを伝えるために、神様ご自身が記して下さった書物である。ペンでしるしを付け、手垢が付き、ところどころ破れるまでに読み返しても、尽きぬ愛なる神の姿が表されている。