― PASTOR ”ＢK”こころのメモ ―　2011年 11月 20日 (時代の変化)

時々、元気にしているかと思い父母に電話する。受話器の向こうからは少し声の張りはなくしたものの、両親の元気そうな声を聞けてホットした。父が言った「恵洋よ、今年はみかん、ひとつも送ってやれんわ！全然ないんじゃ。家は近所の人にもろうて、食べよんじゃ。すまんな！」みかん農家で育った私はみかんが大好き。毎年、冬になると私の手はみかんの食べすぎで黄色くなるほどだった。かつて、私の実家周辺の山という山にはみかんの木が溢れていたが、今はまったく消えてしまった。半ば、無理やりみかん作りを手伝わされて、いやいや作業をしていた日々が思い出された。何という隔世の感だろう。跡継ぎがいない田舎の風景は少しずつ、寂れるように変化しているのを強く感じるのは、私だけではないだろう。おりしも野田総理はＴＰＰ参加を表明した。これからは拍車をかけるように、日本中の田舎の風情が大きく変わって行くだろう。そんな状況を見、そして聞いていると、まさに平家物語のプロローグ「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、、」だよなーなんてふと思うのである。 　しかし、イエス様の約束はこうだった。「この天地は滅びます。しかし、私のことばは決して滅びることがありません。」マタイ24：35。人も、この地上全てのものも、変わってしまい、滅んでしまうものだからこそ、変わらない確かなものが必要だ。聖書の力を思う。