― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 2月 5日 (神のグラデーション)

冷たく冴えわたる冬の夕暮れどきの空はひときわ美しい。太陽が沈むにつれ、青空だった大空はだんだん暗黒に変わっていく。先週の水曜日、午後5時37分、バイクに乗っていた私は寒いなーと思いながらも目線を少し上にあげ、西の山々大空に目を向けた。そこには神様の造られた見事なグラデーションが映っているではないか。ちょうど赤信号で止まったので短い時間ではあるがじっくりと観察した。 　山の向こうに沈んだ太陽からのオレンジ色が、山の後ろから大空に向かって広がっており、大空からは太陽のかすかな光で青色を取り戻した空の青さがオレンジ色に溶け込んでいる。青とオレンジの色のせめぎ合いのように繰り出されているグラデーション。そして山と大空の境界線は、山のシルエットを綴るようにほんのり白い線となって見える。なんて美しいんだろう！なんと荘厳な風景なんだろうと、寒さを忘れて見とれていた。 　聖書の言葉を思い出した。「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。昼は昼へ話を伝え、夜は夜へ知識を示す。話もなく、ことばもなく、その声も聞かれない。」詩篇19編1～3節。　正に声も言葉も聞こえたわけではないけれど、雄弁に私の心と魂に、神様の御手のわざの素晴らしさ、見事さを語ってくれた。