― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 2月 12日 (加齢)

私たち夫婦と久しぶりに会う友人たちの殆どの人は、家内の方を見てまずこう言う「和美さん、また痩せたん違う、苦労が多いん？！」その後、必ずと言っていいほど私の方を見て言う。「恵洋さんは変わらんけどね」と。その視線と軽い言葉がなんとなく私に肩身の狭い思いをさせる。先日、こたつで寝ている家内の髪の毛を見ると、額の生え際あたりには、髪を染めた後から生えてきたのだろう白いのがほとんどだった。「おお、この辺真っ白やなぁー、やっぱり苦労しよるんかなー」と言うと「ちゃう、ちゃう、これは加齢のせい、おばあさんにだんだんなって来よるしるしじゃよ、自然の事、当然のこと」と言いながら続けて「髪染めるの止めるたらびっくりするわな！しばらくしたら誰か分からんだろうね！」と笑いながら言う。私も昨年、喉がかすれ声が出にくくなって病院に行くと医者に言われた「これは加齢ですから、もう良くはなりません、出来るだけ労わって下さい」だった。着実に人生の終着駅へと向かっているんだなと感じる。 　私はクリスチャンになってとても感謝なのは「死」に対して正面から向かって行ける答えを頂いていることだと思う。日本古来の信仰は出来るだけ「死」を遠ざけようとする、そうすれば死が来ないかのように。それは明確な答えを持たないからであろう。しかし、逃げても、隠れても、忘れても必ず来る事への備えがある、そこに聖書の力を感じる。「私は甦りです。命です。私を信じる者は死んでも生きるのです。」このイエスの約束に生かされている。もう２ヶ月したらイースターだ。