― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 4月 8日 (しょんぼり・フリージア)

花屋の前を通るとき、その時期になると、私の目は自然とフリージアを探している。私にとっては特別な花で、何かホッとするものを与えてくれるからだ。春先になると以前はどの店にも切花のフリージアや鉢植えを置いてあった。だが最近はフリージアを置く店が数少なくなり、とくに鉢に植えたのは殆ど見なくなった。先日、モールに出かけて駐車場から店内へ急いでいたので、花屋を横切った。その時、私の目に飛び込んできたものがあった。古い箱に入れて、余りものがかき集められたように置かれているフリージアだった。黒ビニールのポットに2本ずつ植えられた花は一ポット￥９８。だが途中で枯れてしまったのがあり、今にも枯れてしまいそうなものもいくつもあって、全体的にしょんぼり感が漂っていた。私は座り込み、じっくり眺め、手で花目を持っているかを探り、良さそうなのを3鉢ほど買った。帰ってから直ぐ、大きな鉢に植え替え、土を入れ足し、肥料を少し上に撒いてやり、陽の当たる流し台の前に置いた。そこは私が皿洗いをする時、必ず見るところだし、水を適度に注いでやれる。ちょっと遅すぎたかなと案じたが、見事に根は居つき、水分と養分を吸収し、花の茎が伸びてきた。あと2～３週間もすれば台所でフリージアの花見が出来そう！ 　今日はイースター。年とともに枯れて行き、消えて行くだけしかなかった人間の哀れな姿の中に、主は十字架で愛を溢れるほど現し、復活により私たちに天来の希望を与えてくれた。それは枯れて終わるだけの人生が、この方にあって花を咲かせて行く人生へと変えられていることを約束するものだ。」