― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 4月22日 (チラシの裏)

岐阜にお住まいのＦさんからお便りが届いた。それは新聞広告の裏側を便箋にした手紙 だった。最近はチラシも殆どが両面に広告を印刷してあるが、数少ない裏が白紙のものに近況をいろいろと知らせてくださった。そう言えば私の祖母も昔、よくチラシを便箋代わりにメモや手紙を私にくれたなと、そんなことを思い出しつつほほえましくその手紙を開いた。 　元公立学校の校長先生だった方で、几帳面な字が紙面一杯に並んでいる。ご高齢のせいで難聴を抱える方であるが、以前私が在る所で演奏した時、何故かサックスの音が彼の心と耳に響いたらしい。不思議である私のサックスがそんなにいい音のはずもないのに。 　その後、いろんな所に問い合わせ、その時の男が私だったということを探し出して下さり知り合うことができた。耳は今も聞こえにくいけれど、讃美歌を買い求め楽譜を見ながら新しい曲や、聞き覚えのある曲のメロデイを楽しんでいるとのこと。まだクリスチャンではないけれども昨年末、近くの教会のアドベント礼拝に行ってみたとも記してあった。私も近況を知らせる手紙を書き、それと一緒に「ぽぽ」や教会の週報を入れて送った。 　不思議な出会いである。しかし、こうして音楽を通して知り合うことが出来、少しでも福音の種をまくことが出来たら私にとって大きな喜びである。