― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 5月 27日 (木苺)

「盗んだ水は甘く、こっそりと食べる物はうまい」 箴言9章17節 　この季節、私だけの楽しみがある。アネモスガーデンの一角に植えてある木苺に今、淡いオレンジ色の実がなっている。毎日2～3粒だけしかないけれど、それを懐かしい思い出とともに戴くのがよろしいのである。(2週間ほどで終わる)イチゴが日持ちしないのと、カラスがこれを見つけると熟れる前にみんな食べられてしまう。だから、自分だけがこっそり食べているようで、少し後ろめたい気持ちを抱いて味わうのである。ふっと上の御言葉を思い出し、それで余計においしいと感じるのか！などと思ったのである。 　私の実家には裏庭があり、沢山植わっていた木々の木漏れ日の中で育ったような木苺があった。小学生の頃、毎朝裏庭で歯磨きをする。この季節は特に朝が楽しみで歯磨きの前に、実を摘んで食べたあのおいしさが甦ってくる。確かあの時も家族の人に先を越されないようにとひそかに食べていたような気がする。振り返ってみても、いやしい自分が居り、何年たっても変わらない身勝手な自分がいる。こんな男が神様の愛とか真実とか堂々と語っていいのか。もし救いが自分の力や聖さで得られるものなら、全く資格なしである。だが、イエス様の十字架と復活、そして約束通りの聖霊はこのような人間にも神様にある希望を語れるようにしてくださる。今日はペンテコステ。聖霊の力が臨んでくださっていることを心から感謝したい。