― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 7月 1日 (ありとあらゆるものを引き受ける)

私の友人の牧師の弟さん、Tさんは退職してから、埼玉で実家が農家なのでその土地を利用して、地域で要らなくなった物を何でも引き取ることを始めたと言う。小屋を建て増し、田んぼや畑だった所には不要になり雨に濡れても大丈夫な資材や機械を置いてある。小屋を建てるのも、物置き場を整地する作業も全部一人でやるらしい。ありとあらゆる物の引取りを頼まれるが、一度も断ったことはないとのこと。そして何か必要なものを探している人がいると、まずTさんの所に出かけ、それがあれば何でも、無料で差し上げると言う。だから地域の人々は口を合わせたようにこう話しているらしい。「Tさんのところに行けばどんな要らない物でも役に立つものに変わる。」時々、使えない鉄くずは軽トラに詰め込み、くず鉄屋に持って行くらしい。今、鉄が値上がりしているので、この場所の運転資金の足しになるとも言っていた。自分の都合に合ったものを引き取るのでなく、相手の必要に合わせ、全てを引き受ける。今の時代になんと素敵で豪快な人がいるものかと、その話を聞いて私は心から感心した。一度是非そこを見学に行こうと思う。 　パウロは言った、「罪の増し加わる所には恵みも満ち溢れました。」ローマ5章20節。 　イエス様の救いは「罪」を自覚する者全ての人のありとあらゆる罪を十字架で引き受けてくれ、私達が神様のために用いられるように変えて下さった。この見事な救いに感動しているだろうか。