― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 7月 22日 (雨の日の天ぷら)

雨の日に作った天ぷらは私には懐かしい思い出がよみがえる特別な食べ物である。農家では曜日には関係なく晴れの日は外で働き、雨の日が休みとなって、少しのんびり出来る。小学生だったころ、雨の日に学校から帰ると普段は忙しく野良仕事をしている母が家にいる。そのような日、母はよく天ぷらを作ってくれた、特に私が好きだったのはサツマイモをスライスして衣をつけ揚げたものだ。せっせと作る母の側に居座って揚げたてのほかほかの天ぷらをふーふーしながら食べるのが私にとってこの上ないご馳走だった。「ほんなにようけ食べたらご飯食べれんでよ。」と言う忠告もよそに、私はお腹一杯になるまで食べたものだ。遠い昔なのに、雨の日に芋の天ぷらを食べると今でも、あの頃のわくわくしていた気持ちが甦ってくる。我が家は決して豊かではなかったが、とても贅沢な時間と思い出をもらったなと感謝するのである。 　先日、家内が雨の日に天ぷらを料理してくれた。私の思い出を知っている彼女は、天ぷらの時はいつも私に微笑みかけながら（半分からかい気味に）言う。「おいしい？おかあちゃん思い出したで？！」と。これもまた大変贅沢な時間だなと心から感謝する。このように昔の思い出と今の出来事を合わせて感謝できるのは、やはり私は聖書の神、イエス様に出会ったからだろうとしみじみ思うこの頃である。 　聖書にこんな言葉がある「乾いた一切れのパンがあって、平和であるのは、ご馳走と争いに満ちた家にまさる。」箴言17章1節