― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2012年 7月 29日 (風の中の香り)

田んぼの上を風が渡って来る。大きくなった稲がゆらゆら揺られてほのかな香りと一緒に心地よい風を送ってくれる。焼け付いたアスファルト道をバイクで走ると足元から熱気が舞い上がってくるように、暑さに拍車をかける。 この辺りではもう少なくなってしまったが、私はたまに気持ちをリフレッシュする為、少し遠回りをして田んぼが連なる中を通っている道に進んでいく。すると先ほどのような優しい風が吹き抜け、どこか遠い昔に嗅いだ記憶を呼び起こすように私の嗅覚を通ってくる。言葉ではうまく表現できない、稲の葉っぱが醸し出すこのかすかな香り。香りは人間の記憶を呼び起こすのに目で見たことよりも大きな力を持つと聞いたことがある。 　聖書に「私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神の前にかぐわしいキリストの香りなのです。」Ⅱコリント2：15 とある。 　さて私はどのような香りを放っているのだろうかと思う。微かでもいいからキリストに結びつくような香りを．．．．．と願うのである。