― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2013年 2月 3日 (壊れてもなお)

アメリカに行って学んだ事の一つに「自分で作ってみる、あるいは修理してみる」と言う事だった。山の合間にある田舎の農場に派遣された。そこでは農場の車も機械も自分で出来る限り修理する。また一緒に働いていたJIMは自分の家の屋根から外壁全て自分で直していた。それを何日か手伝いに行った事があった。「自分でやってみる」まずそう考える私の周りにいたアメリカ人のスピリットに驚いた私は20歳だった。それ以来、興味のあるものは出来るだけ人がしているのを見て学ぼうと考えるようになった。 　さて、我が家の台所はまだ瞬間湯沸かし器を使っている。ちょうど１年くらい前、蛇口ホースを止めてある元のプラスチック部分が経年のためネジが締まらなくなり水が漏れだした。いろいろ試した結果、水道ホースをその部分に繋ぎ、ホースの脇に針金を４本ビニールテープで巻き付け、曲げても形がある程度維持できるように強度をつけた。これが試行錯誤の結果一番良かった。だが、それを見て息子が言った。「父さん、せめてビニールテープの色を黒でなしに、白だったらもうちょっと見栄えが良かったのになアー」と言われたが、何のその！あれ以来順調に湯沸かし器は作動している。家内にすれば、さっと新しいのを買えばもっと使い勝手が良いのにと思うことも多々あるだろうが、こんな事が楽しい私である。家内が私に、からかい半分にこんな事を何度か言った。「恵洋のその壊れたものでも直そうとする気持ちがあるから、この私も大切にしてくれる訳やなア！」と、、、、。何と答えてよいか分からなかった。 　「たとい、あなたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。」イザヤ書1章18節。 イエスキリストの十字架の赦しは何度も罪を重ね、その度に主なる神様との関係を壊してしまうこの私をも何度でも修復し、完全な赦しを与えてくれる。だからこそ、この方に従って行こうとする信仰が湧いてくる。