― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2013年 2月 24日 (フラダンス)

ハワイの観光地では毎日どこかでフラダンスやハワイの歌が披露されている。ワイキキにあるビルの中庭でも毎日ショーがあったので、家内と私は見に行った。若い男女２人ずつが生演奏の音楽に合わせて様々な踊りをした。逞しい体ときびきびとした動きの男性、しなやかで表現力豊かな女性、そして彼らの表情は実に見事だった。特に女性の腕がハワイの波を表現している所など、私にはそこが波打ち際に見えるほどだった。あっという間の１時間だった。　200年ほど前キリスト教の宣教師がハワイに来て、ハワイの近代化の為に多くの貢献をした。だが、フラダンスを見た彼らは異教的要素が強く、腰を振って踊るのを卑猥だとしてこれを禁止した。それ以来カラカウア王になるまで50年以上フラダンスは公では踊れなくなり、隠れた所で伝えられて来た時代があったという。ハワイの大切な伝統と文化が消えてしまう危機があった事を初めて知った。 　福音は宣教の言葉の愚かさを通して伝えらると聖書にある。（第１コリント１章21節）自ずと伝える側の言葉の中には文化や伝統も一緒になって福音として伝わる。故に宣教する側が長年に築いて来た文化や伝統は聖書的だが、その枠から出ているものは受け入れられないとする。これは誰もが陥る世界観の小ささであり、視野の狭さであろう。もし私があの時代に同じように宣教師として来ていたら、やはり同じ過ちをしたに違いない。私たちは真理なる方について知っており、信じてはいるが、真理そのものでは決してない。 　イエス様だけが宣言できた。「私が道であり、真理であり、命です。」と。福音書を見る時この方の広く、大きな救いの世界が広がっている。そこに学ばねばと思う。