― PASTOR ”Ｂ”こころのメモ ―　2013年 3月 17日 (共感能力)

「キリストは、神の御姿であられる方なのに、神のあり方を捨てることが出来ないとは考えないで、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられたのです。」ピリピ2章6、7節。 　こけた。見事にバターンとこけた。左に曲がろうとして左前方に何もないのをを確かめたはずだが、見落としたのか傾いたバイクの少し先には車がいた。思わずブレーキをかけた。軽く掛けたつもりが焦っていたからだろう、強すぎたらしい。前輪がロックし「つつっー“　」と滑って転んだ。左足首が、地面と勢いをつけたままの倒れたバイクの間に挟まれ思いっきり打った。その時の音がかなり大きかったようで近くにあったコンビニから人がぞろぞろ出て来て、何が起こったかを見に来た。私は格好悪いよりも何よりも、打った足が痛くてしゃがんで暫くさすりつつ、怪我の状況を確かめていた。そこへ「あれ！なんでこんな所に」と思う人が近づいて来た。次男だった。開口一番「父さん、何しょるん？」見れば一目瞭然だが彼もどう言葉をかけてよいか分からなかったのだろう。 　幸い厚着をしていたので、大きな擦り傷も骨折もなく、打撲だけで済んだ。しかし、打ち付けた足首は痛くて曲げられず、体重をのせても痛いので、左足を引きずるように歩く日が4日ほど続いた。その不便なこと、動きにくいこと！また、痛いというのは何と大変なこと。改めて思った。たった左足首だけでこれほど大変なのにと、体に大きな障害を持って生きている方々のご苦労がほんの少しだが共感出来たように思う。他者の痛みや苦労は経験してみると少しは自分のものとなり得る。 　イエス様は人間の弱さをまとってこの地上に来られた。それは神が人間を理解する為でなく、人間が神を理解し、身近に感じ取れるように。何という愛だろう！